今回お話しするテーマは、「傍観者効果」です。
1964年のニューヨークで、アパートに帰宅する途中のキティ・ジェノヴィーズという女性が、駐車場で襲われて、ナイフで刺殺されました。
この事件を目撃していた人の数は38人。
近くの住人たちは、悲鳴を聞いただけでなく、部屋の明かりをつけて窓辺からこの事件を目撃していました。
それにも関わらず、誰ひとりとして、彼女を助けることも、警察に通報することもなかったのです。
これは、住人たちが他人に関心のない、冷たい人間ばかりだったから、このようなことが起こったのでしょうか。
社会心理学者の、ラタネとダーリーは、この「キティ・ジェノヴィーズ事件」に注目して、次のような推測をしました。
「38人もいたのに、誰も助けなかった」のではなく、逆に、「38人もいたから、誰も助けなかったのではないか」と。
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